無限の始まり
ひとはなぜ限りない可能性をもつのか

デイヴィッド・ドイッチュ 著 
熊谷玲美・田沢恭子・松井信彦 訳

616頁/定価 3700円+税
発行 インターシフト(発売 合同出版)

 <宇宙における人間の可能性とはなにか?>

 宇宙とは、人間とは、生命とは、
 進化と創造とは、選択と倫理とは?
 ——究極の問いに、天才ドイッチュが答える。

 ★年間ベスト科学本(ニューサイエンティスト誌)
 ★年間最重要作(ニューヨーク・タイムズ紙)
 ★全米ベストセラー!

 ★荒俣宏さんの選ぶ「今年の3冊」(朝日新聞)

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 ・宇宙のなかで人間とは何か? 
 ・多宇宙と量子物理学の核心とは?
 ・生命が遺伝暗号DNAへ飛躍した謎とは?
 ・文化と創造力はいかに進化するか?
 ・望ましい政治の選択とは?
 ・花はなぜ美しいのか?
 ・持続可能性は良いことか?
 ・・・

 物理学、天文学、生物学、数学、コンピューターサイエンス、
 政治学、心理学、哲学、美学を統合する「万物の理論」へ!
 
 ●デイヴィッド・ドイッチュ  
  オックスフォード大学の物理学教授、同校の量子計算研究センターに所属。
  英国王立協会の特別会員。
  量子計算理論のパイオニアにして、並行宇宙論の権威、多世界解釈の主唱者として知られる。
  かつてホーキングやペンローズも受賞したディラック賞を受賞。
  既刊書は、『世界の究極理論は存在するか』(朝日新聞社)。

 ●熊谷玲美・田沢恭子・松井信彦(訳者)
  主な訳書にジェイムズ D.スタイン『不可能、不確定、不完全』(3者共訳)、
  デイヴィッド・オレル 『明日をどこまで計算できるか?』(熊谷・共訳)、
  アレックス・ベロス 『素晴らしき数学世界』(田沢・共訳)、
  サム・キーン『スプーンと元素周期表』(松井訳)など。

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 ::目次:: 

 ◎はじめに:進歩に終わりはない
 ◎第1章:説明のリーチ
 ・科学理論とは何か? ・知識を求める方法の革命 ・神話と科学 
 ◎第2章:実在に近づく
 ・理論と実在 ・理性は何光年先へも向かう
 ◎第3章:われわれは口火だ
 ・「宇宙船地球号」は誤りだ ・人々の宇宙的重要性 ・問題は解決できる
 ◎第4章:進化と創造
 ・人間原理と微調整 ・世界はとてもシンプルだから、理解できない
 ◎第5章:抽象概念とは何か?
 ・ホフスタッターのドミノ・ネットワーク ・善悪、素数性
 ◎第6章:普遍性への飛躍
 ・古代の人々は普遍性を避けていた? ・普遍性の飛躍はデジタルで起こる 
 ◎第7章:人工創造力
 ・プログラムできないことは、まだ理解できていない ・「人工進化」と遺伝暗号
 ◎第8章:無限を望む窓
 
・インフィニティー(無限大)ホテルへ、ようこそ! ・科学における数学の不合理なまでの有効性 
 ・「決定不能性」と「問題は解決できる」は矛盾しない
 ◎第9章:楽観主義(悲観主義の終焉)
 ・文明はやがて滅ぶのか ・悪と不死 ・小啓蒙運動の台頭
 ◎第10章:ソクラテスの見た夢
 ・神との対話 ・弟子たちとの対話
 ◎第11章:多宇宙
 
・ドッペルゲンガーと並行宇宙 ・「代替可能性」こそ量子物理学の核心 
 ・多宇宙における情報の流れ  ・時間とは「もつれ」現象である

 ◎第12章:悪い哲学、悪い科学
 
・量子についての悪い哲学 ・幸福感や動物の心を解き明かせる?
 ◎第13章:選択と意思決定
 ・選択はパラドックスだらけ ・意思決定モデルの誤り ・比例代表制より相対多数制を
 ◎第14章:花はなぜ美しいのか?
 ・客観的な美、エレガンス ・科学と芸術、創造と新奇性 ・美の正体
 ◎第15章:文化の進化
 ・ミームの進化とは? ・静的な社会 ・動的な社会
 ◎第16章:創造力の進化
 ・創造力は何のためにあるのか ・創造力の未来
 ◎第17章:持続不可能(「見せかけの持続可能性」の拒否)
 ・ジャレド・ダイアモンドの誤り ・持続可能性という病
 ◎第18章:始まり
 ・「問題」から「より良い問題」へ ・限りない無知、暗黒エネルギー ・スーパーヒューマン?

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絶賛!

 才気にあふれ、痛快で、極めてエキセントリックな本。
 ——『ニューヨーク・タイムズ』

 人工知能から文化・創造力の進化まで、力強く論じ、その結論は深遠だ。
 ——『エコノミスト』

 われわれの問題の多くは、解決できることを納得させられる。
 ——ジョン・ホーガン(『科学の終焉』の著者)『ウォールストリートジャーナル』

 天才ドイッチュが、物理学、天文学のみならず、生物学、数学、
 コンピューターサイエンス、政治学、心理学、哲学、美学までを織りなし、
 世界と宇宙の新たなヴィジョンを描く。
 ——『ニューヨーカー』

 独創的な科学本だ。
 ——荒俣宏『朝日新聞〜書評委員が選ぶ「今年の3冊」』

 独創的思想と過激な楽観主義の洗礼を浴びれば、知の無限の可能性を再認識するに違いない。
 ——須藤靖「読売新聞」

 本当にあらゆることをつなぐ変な理論があり得るんじゃないか?
 その可能性をかいま見られるというだけでも本書はえらく興奮させられる。
 ——山形浩生『cakes〜新・山形月報!第27回』 

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