世界を変えた6つの飲み物
ビール・ワイン・蒸留酒・コーヒー・紅茶・コーラが語るもうひとつの歴史

トム・スタンデージ著 新井崇嗣◎訳
328頁/定価2300円+税
ISBN 978-4-7726-9507-7

発行 インターシフト 発売 合同出版

世界15ヵ国で刊行された話題作、日本上陸!
先史・古代から現代まで、6つの飲み物で読み解く「熱情と覚醒」の世界史。
ささやかな飲み物が、人類を駆り立て、歴史をつねに動かした
その大いなる秘密が明かされる。


●トム・スタンデージ Tom Standage
歴史家。『エコノミスト』誌のエディター。
著書は本書のほかに『The Victorian Internet』『The Turk』『The Neptune File』など(いずれも未邦訳)。本書は15ヵ国で刊行されている。また、『The Victorian Internet』は、同書をもとにしたドキュメンタリー番組が英国でつくられた。『ガーディアン』『デイリーテレグラフ』『ワイアード』など、多くの新聞・雑誌にも寄稿。ロンドン近郊の街、グリニッジに在住。

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::目次::

 プロローグ 生命の液体                         

 第1部  メソポタミアとエジプトのビール    
 
 第1章 石器時代の醸造物
      ・先史時代の名残 ・ビールの発見 ・神々からの贈り物 
      ・ビールと農耕、近代化への種 
   

  第2章 文明化されたビール
      ・ 都市革命と食べられるお金 ・ ビールを食べ、人間になる ・書き物の起源 
      ・ピラミッド建設の賃金 ・ 皆で分け合う飲み物 

  第2部  ●ギリシアとローマのワイン
  第3章 ワインの喜び
      ・世にも盛大な祝宴 ・  山間部の絶品ビール ・ワインは心を写す鏡
      ・ ワインを水で割り、善悪を混ぜる ・ワインを飲むことの哲学 
      ・文化の詰まったアンフォラ型容器 

  第4章 帝国のブドウの木 
      ・ギリシアとローマの価値観をつなぐ ・すべてのブドウの木はローマに通ず 
      ・富と地位とワインの格づけ ・薬としてのワイン        
      ・なぜキリスト教徒はワインを飲み、イスラム教徒は飲まないのか?         
      ・ワインが伝えるギリシア・ローマの栄光
 
 第3部  ●植民地時代の蒸留酒
 
 第5章 蒸留酒と公海 
      ・錬金術師の実験室 ・燃える水の奇跡 ・蒸留酒、砂糖、奴隷 
      ・ キル・デビル(悪魔殺し)から、世界的飲み物へ 

  第6章  アメリカを建国した飲み物
      ・入植者のお気に入りの飲み物 ・ アメリカ独立を促した香り ・ウィスキー反乱   
      ・先住民を支配した強い酒                      

 第4部   ●理性の時代のコーヒー 
  第7章 覚醒をもたらす、素晴らしき飲み物
      ・カップによる啓蒙 ・裁判にかけられたコーヒー 
      ・清教徒、策謀家、資本主義者のお気に入り ・切り枝から、コーヒーの帝国へ 

  第8章 コーヒーハウス・インターネット
      ・コーヒーが動力の情報ネットワーク ・コーヒーハウスで沸き上がった科学と金融の革命
      
・カフェから起きたフランス革命 ・理性の飲み物           

 第5部  ● 茶と大英帝国                        
  第9章 茶の帝国 
      ・世界を征服した飲み物 ・茶文化の起源 ・茶、ヨーロッパに伝わる 
      ・紅茶への愛と権力 

   第10章 茶の力
      ・機械は水蒸気を、人間は茶を ・ティーポットが作る政策 ・アヘンと茶 
      ・アッサム茶と投機ブーム   

  第6部  ●コカ・コーラとアメリカの台頭                
  第11章 ソーダからコーラへ 
      ・グローバル化と足並みを揃えて ・ソーダ水の登場とアメリカの精神 
      ・コカ・コーラ誕生の神話 ・万人のカフェインへ ・アメリカのエッセンスの極み 

  第12章 瓶によるグローバル化 
      ・世界中に派遣されたコカ・コーラ大佐 ・冷戦とコーラ戦争
      ・アラブ市場への進出とボイコット運動 ・二○世紀を象徴する飲み物 

  エピローグ 原点回帰           
  付録・古代の飲み物を探して
                        
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多くのメディアで絶賛!

脱常識の視点の切り口を示す知的興奮の書。
 ーー唐沢俊一「朝日新聞」日曜書評欄より

その口調は、老練なバーテンダーを思わせて物静かなのだが、
彼(著者)がそっと差しだすエピソードは客の意表を衝いて飽きさせない。
 ーー手嶋龍一(外交ジャーナリスト・元NHKワシントン特派員)「熊本日日新聞」書評欄より

人類の歴史を動かし、世界地図を塗り替えてきた、飲み物の悠久のロマンが味わえる一冊です。
 ーーやくみつる(漫画家)NHK BS「週刊ブックレビュー」より

頁を開くたびに、読書する喜びを味わわせてくれる。
 ーー高樹のぶ子(作家)NHK BS「週刊ブックレビュー」より

身近な飲料から歴史を見直す、興味深い話題が満載。
 ーー『サライ』誌・書評欄より

慧眼は・・蒸留酒とコーラという、この手の展開で脇役扱いにされるであろうものを、主役の一人としたこと。そうしたことで、なるほど、中世から近世、そして近現代を敷衍する視点を得たか。まいった。
 ーー森枝卓士『週刊読書人』より

あたかも上質なドキュメンタリー番組を見たあとのような満足感。さすがは英国の科学ジャーナリスト、お手並みは鮮やかである。
 ーー岡元麻里恵(食文化ジャーナリスト)『週刊読書人』より

驚くべきはこれら今も身近な飲み物が、文明間や国家間に及ぼしてきた作用。歴史を見る目に刺激を与える。
 ーー『食彩浪漫』誌・書評欄より

世界の歴史を6つの飲み物で解き明かすなんて、目の付け所が冴えている。
 ーーNYタイムズ紙
歴史をリフレッシュさせる楽しい仕事!
 ーーロスアンゼルス・タイムズ紙
ひからびた学問を沸騰させる
 ーーワシントン・タイムズ紙
飲み物について、本書ほどいきいきと一般向けに書かれたものはなかった
 ーーニューヨーカー誌
刺激的!
 ーーワイアード誌


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