● すぐそこにある、液体の魔法! ● 身近にある「液体」の 素晴らしく、不思議で、危ない世界へようこそ! ・文明を進化させた接着剤 ・ボールペンは液体工学の天才が生んだ ・液体x結晶の「液晶」って? ・飛行機のパワフルな燃料が爆発しないわけ ・最高においしいコーヒー・紅茶とは? ・液体石けんはアイデアの宝庫 ・呼吸できる液体&人工血液 ・地球は液体の惑星だ ・・・ 体液から地球の芯を流れる液体金属まで、 石器時代の道具から最先端のラボオンチップ医療革命までーー 液体をめぐる人類の発見とイノベーションの物語。 NYタイムズ・ベストセラー&年間ベストブック多数の 『人類を変えた素晴らしき10の材料』、待望の続刊! ★絶賛 軽妙にして明晰、すごい才能だ ーービル・ゲイツ 『サイエンス』『ウォールストリートジャーナル』『フィナンシャルタイムズ』 『ガーディアン』『サンデータイムズ』など多数メディアで書評! ★英国王立協会インサイト・インベストメント科学本賞 最終選考作品 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ::著者:: マーク・ミーオドヴニク ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジ(UCL)の「材料と社会」学部教授。 同大のインスティテュート・オブ・メイキング所長。 『タイムズ』紙による英国で最も影響力のある科学者100人に選出。 英国王立協会マイケル・ファラデー賞を受賞。 前作『人類を変えた素晴らしき10の材料』は、多数の年間ベストブックを獲得し、 全米ベストセラーにもなった。 ::訳者:: 松井信彦 翻訳家。訳書はクリストファー・プレストン『合成テクノロジーが世界をつくり変える』、 マット・サイモン『たいへんな生きもの』、サム・キーン『スプーンと元素周期表』など多数。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ::目次:: ◆「目次・はじめに・解説」の立ち読みはこちら はじめに 不可解で謎めいた性質 第1章 爆発……現代の魔法のランプに乗って ケロシンの発見/進歩するオイルランプ/魔人が出てきた/ガソリンとディーゼル油のあいだに/ 途方もないパワーでも爆発しない燃料 第2章 陶酔……アルコールの風味と毒に魅せられる エタノールと極性分子/メタノールの悲劇/ ワインの味わいとマランゴニ効果/風味が視覚に左右されるわけ 第3章 深遠……水の振動と波の凄いエネルギー エウレカ!/水の高い熱容量/死の冷たい手/ サーフィンの科学/津波の力 第4章 粘着……モノをくっつけて文明は進化した 石器時代の接着剤/イカロスの墜落/20世紀の文化を変える/ 飛行機も家具も美しい合板で/炭素繊維複合材料の時代へ 第5章 幻想……オスカー・ワイルドの夢をかなえた液晶 動く肖像画/液晶は偏光を変える/ デジタル腕時計からディスプレイへ/機内で観る映画はなぜ泣ける? 第6章 本能……健康に欠かせない体液が嫌がられるわけ 唾液腺のありがたさ/どろりとした液体/ セックスと嫌悪感/情緒性の涙に含まれるホルモン 第7章 一服……最高においしいコーヒー・紅茶を味わう 紅茶はどんな味であるべきか/味を決める4つの要因/ ミルクはいつカップに加える?/コーヒーの大問題/ジレンマを回避する 第8章 洗浄……液体石けんはアイデアの宝庫だ 奇跡の物質/臭くて汚かったヨーロッパ/新タイプの界面活性剤/ シャンプーの成分表示に注目!/液体石けんと絶滅危惧種 第9章 冷却……冷蔵庫から人工血液まで アインシュタインも挑んだ冷蔵庫革命/安全な冷却を実現?/ 液体冷媒と乱流/液体呼吸 第10章 不滅……ボールペンを生んだ液体工学の天才 古代エジプトのペン/インクの流れをいかに制御するか/ 多重最適化問題と非ニュートン流動/社会への大きな影響 第11章 曇天……上唇の水分子から放電する稲妻へ 機内で落雷に遭うことは?/雲の種をまく/水は管理が難しい/ 積乱雲はいかに電荷を蓄えるか/霧のサンフランシスコ 第12章 溶融……流動する液体の星の上に暮らして 固体なのに液体のような「クリープ」/北と南、どちらの氷が先に溶ける?/ あやうく命を落としかけた場所/地球の山々が盛り上がらなかった理由 第13章 持続……都市を自己修復するテクノロジー 道路の寿命を延ばすには?/アスファルトの3Dプリンティング/ ウォーターフットプリントを減らすために/持続可能なプラスチック液化 おわりに 人類の未来と液体の力 |